5月1日は「世界で初めて観覧車がまわった日」です。
1893年5月1日、アメリカ・シカゴで「シカゴ万国博覧会」が行われました。その時に誕生した展望台施設が観覧車だったのです。
観覧車がが誕生したきっかけは、実はアメリカ対フランスの技術力競争からだったのです。
観覧車登場の4年前、1889年にフランスで「パリ万国博覧会」が開催されました。このときに目玉となったのが、当時世界一高い鉄塔「エッフェル塔」の建設です。当時の高さが312mで、「鉄鋼時代の幕開けの記念碑的存在となるだろう」と言われたようです。
そして次の万博が開催されるのが1893年のアメリカ「シカゴ万国博覧会」。エッフェル塔を超える、鉄鋼の展望室を造れないか…そこでジョージ・フェリスが考え出したのが観覧車だったのです。高さ75m、ゴンドラ数が36、各ゴンドラには40の座席と20人の立ち席があり、1周20分で、全ゴンドラに安全確保のため係員が同乗していたといいますから、かなり巨大なものでした。
ちなみに。英語で観覧車を「フェリス・ホイール(ferris wheel)」と言いますが、直訳すれば「フェリスの輪」…つまり、発案者フェリスの名前はここに残っているのです。
★その他の年の5月1日の遊園地・テーマパーク関連の出来事:
・1911年5月1日 兵庫県宝塚市に「宝塚新温泉(後の宝塚ファミリーランド)」がオープン
・1979年5月1日 群馬県富岡市に「群馬サファリパーク」がオープン
・1992年5月1日 東京都文京区「後楽園ゆうえんち」の地下に屋内型遊園地「ジオポリス」がオープン