プールってどれぐらいの水の量が必要で、水道代がいくらぐらいかかるのでしょう?
●学校のプールの水道代
一般的なものとして25mプールが6コースを想定すると、水の体積を計算することができます。
「縦の長さ」25mX「1コースの幅」2mX「コース数」6コースX「水深」1.2m
=360㎥
たとえば、東京なら大量に使う場合は、一般料金の水道代であれば1㎥404円です。
360㎥X404円
=約14.5万円
ということになります。
さらに、上水を使った時点で下水料金も同時にかかってきます。
東京ならば、大量に使う場合は1m³につき345円なので、
360㎥X345円
=約12.5万円
ということで、1回プールを満タンに水を貯めるためにかかる合計の水道代は約27万円ということになります。
●流れるプールの水道代
この考え方をそのまま当てはめると大型プールの水道代も予想することができますね。
例えば、日本で一番長い流れるプール、東京サマーランドの「グレートジャーニー」で計算してみましょう。
基本情報として、
・全長約650m
・幅が狭いところで5m、広いところで10m。
ですので、
「グレートジャーニー」を一回満タンにするために必要な水量は、少なくとも
「縦の長さ」650mX「コースの幅」5mX「水深」1.2m
=3900㎥
これをさきほどの水道料金(上水+下水)で計算すると、
5460㎥X(404+345)
=約292万円
ひとまず満杯にするだけでこれだけかかりますね。
ただ、以前テレビで見た情報によると、東京サマーランドの場合は実際にかかっている水道料金は・・・なんと0円。
東京サマーランドがあきる野市にあり、地下に水脈があるためそこから毎分10トンの量の水をくみ上げることで膨大なプールの水をまかなえているそうです。
全体として必要な水量は8000トンであるものの、実際には水を濾過して循環させて利用しているので、「源泉かけ流し」的に水を使っているわけではないので十分まかなえるのでしょう
。
●ウォータースライダーに必要な水の量
ウォータースライダーで流すために必要な水の量ってどれぐらいだと思いますか。
毎分3トンの水が必要らしいんです。
3トン=3㎥=3000リットル
家の風呂が約200リットルらしいので、毎分15家庭分のお風呂の水が必要となります。
もちろん、きれいにして循環しているのでムダ使いしているわけではないのですが、けっこうな量が必要なんですね。
最近話題となっている、ハイドロプレーニング現象を利用しているタイプの超ロング型のウォータースライダーの場合、
必要なのは毎秒4リットル。
1分で換算すると、240リットル(0.24トン)
流れるのに必要なのが通常のウォータースライダーの8%ぐらいで済むということなので、驚きです。
●家のビニールプールは?
おうちでプールを楽しむならこんなおうちで楽しめるビニールプールがありますが、どれぐらいの水の量を使うんでしょう。
まず、前提の話として、例えば東京で4人家庭で使う水の量の平均は
1ヶ月26.3m³だそうです。
(この場合1m³につき上水料金が163円、下水料金が140円となります)
家のビニールプールで計算すると、1mの円形プールであれば
「プール面積」0.5mX0.5mX3.14X「水深」0.3m
=約0.24㎥
これをさきほどの水道料金(上水+下水)で計算すると、
0.24㎥X(163+140)
=約73円
となります。これで子供がご機嫌にはしゃげるのであれば、大分お安いですね。
水道代が気になるときはビニールプールに使えるお風呂ポンプなんていうのも使えますね。