日本の「お化け屋敷」の起源は天保元年(1830年)3月に、瓢仙という医師が自宅の庭に小屋を設けて壁や天井に化け物の絵を描き、人形を置いた屋敷を作ったのが起源とされています。
今の段階の調査では、お化け屋敷が遊園地に普及したのは昭和40年前後だということで、それ以前の昭和30年の時点で宝塚ファミリーランドにお化け屋敷があったらしいことが分かりました。これより前はまだ分かっていません。
94年4月に登場した、日本初の3D音響型のお化け屋敷。落雷によって一家4人が不慮の死を遂げた家で行われる晩餐会。
私が調べた範囲では、何か物を持って歩くお化け屋敷は、1996年に後楽園ゆうえんちの夏のイベントで行われた「パノラマ怪奇館’96~赤ん坊地獄~」で泣いている赤ちゃんの人形を持って歩くのが最初。これは、「楳図かずおのお化け屋敷」を夏の夜だけ模様替えして行われたもので、イベントのプロデュースも楳図かずお氏。
1997年に、東京・二子玉川にあったナムコワンダーエッグ2に登場したライドに乗るお化け屋敷。安全バーとしての金属のバーをつかみながら棺桶型のドアのライドに乗ってゾンビの世界をめぐる。実はこの安全バーが恐怖度やビビった度合いをはかるセンサーとなっており、この診断によってエンディングが変わるという仕掛けになっていた。2人で乗る場合はそれぞれが安全バーをにぎり真ん中で手をつなぐと2人での恐怖度診断がされていた。
お化け屋敷に行くというストーリーの3DCG映像シアター。色々な場所にあるが、ここはなんと畳敷きの部屋に靴を脱いであがり、座布団に座ってみるという、あたかもひとむかし前に「○○ちゃんの家に行って8ミリ(といってもビデオじゃなくてフィルム)見てくる」という雰囲気のところもあった(妖怪ランドのことなのだが、閉鎖されてしまった)。これが意外に怖かったりする。椅子がない分、下から若干見上げる感じになり、これがいつもと違う感覚を生むのかもしれない。
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