質問
「観覧車でカップルがたいていチューするのは、なぜ?」
観覧車は高さがあることで、ちょっとした不安感が生まれ心臓のドキドキ感が増します。
一方で、好きな人を見ると心臓がドキドキするものです。逆に、何らかの原因で心臓がドキドキしている状態で異性に会うと、その人のことを好きになるという実験があります。
1974年心理学者ダットンとアーロンが行った「吊り橋の実験」で、簡単に説明すると「峡谷にかかった不安定な吊り橋(または頑丈な石橋)を男性に渡ってもらい、渡りきったところで、女性から声をかけられる」というもの。その時、同じ女性から名刺が渡されて、吊り橋と石橋では、どちらを渡った男性の方が電話をかけてくるのが多いかというものです。実験結果としては、不安定な吊り橋の場合が5割、頑丈な石橋の場合が1割の男性から電話がかかってきたといいます。つまり、同じ女性を見ても、不安定な吊り橋を渡り終えた直後に見た方がより好意的に思えるという結果が出たわけなのです。この理論に基づけば、心臓がドキドキしている時のほうが同じ異性を見ても「この人を好きになったんだ」と思いやすくなっている状況ということです。
このため、そもそも遊園地はデート向きの場所なわけですが、特に観覧車は「ドキドキ感」に加えて、扉があることで外界から離れた空間に2人きりでいるような錯覚が生まれて、チューしやすい環境だ、ということです。